老後の生活資金について不安を感じている方も多いかと思います。公的年金は大きな支えになりますが、それだけで十分とは限りません。将来の安心のために、今からできる老後資金の準備方法と運用のポイントをご紹介します。
1. 目標金額を設定する
まず、老後に必要な資金をざっくりと計算してみましょう。例えば、老後の生活費や医療費、趣味や旅行にかかる費用など、自分の理想の暮らしに合わせた金額をイメージすることが大切です。一般的には、老後の生活には毎月20万円から30万円が必要と言われています。公的年金の受給額をベースに、不足分をどう補うかを考えましょう。
2. 積立と投資を組み合わせて準備する
老後資金を貯めるには、長期的にコツコツ積み立てることが大切です。まずは無理のない範囲で毎月一定額を積み立てる習慣をつけましょう。おすすめの方法として「つみたてNISA」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」があります。
• つみたてNISA:少額から投資ができ、利益が非課税になります。毎月の積立で長期的な資産形成ができるので、初心者にもおすすめです。
• iDeCo:老後資金を自分で運用する年金制度で、掛金が全額所得控除されるため、節税効果があります。受け取る際も一定額までは税制優遇が適用されます。
これらの積立制度を活用することで、リスクを抑えつつ資産を増やすことが可能です。
3. リスクを分散させる運用を心がける
老後資金を運用する際には、リスク分散が重要です。株式や債券、投資信託など複数の資産に分けて投資する「分散投資」を取り入れましょう。たとえば、国内外の株式と債券を組み合わせることで、一つの市場が不調でも他の資産でリスクを補うことができます。また、年齢が上がるにつれてリスクの低い資産にシフトするなど、状況に応じて運用方法を調整することも大切です。
4. 定期的に見直す
老後資金の準備は一度始めれば終わりというものではなく、定期的な見直しが必要です。ライフステージの変化や収入の増減に応じて、目標金額や運用方法を再確認しましょう。例えば、収入が増えたタイミングで積立額を増やしたり、家族構成の変化に合わせて資産の配分を見直すと、より効果的な運用ができます。
________________________________________
将来のために、今から少しずつ老後資金の準備を始めることが大切です。公的年金に加えて、自分で準備した資金があれば、より豊かで安心な老後生活が実現します。当事務所では、老後資金の計画や運用方法についてのご相談も随時受け付けております。将来の安心に向けて、一緒に一歩を踏み出しましょう!
NISAってなんだ?
『節約しているはずなのに、ぜんぜん家計が楽にならない!』と思っている方、のお役に立てたらうれしいです。
さあ、今日から4月です。新しい環境に変わった方も、環境が変わらない方も、フレッシュな気持ちでスタートしていきましょう
さて、2024年から始まった新NISAで、運用を始めた方も多いのではないでしょうか?楽しく運用できていますか?さて、NISAってなんだ?という人のために、新NISAを解説します。
そもそもNISAって何の略?
イギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルにした日本版ISAとして、NISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)という愛称がつけられました。
日本語の名称は『小額投資非課税制度』です。
NISAってどんな制度?
株式や投資信託などの金融商品に投資した場合、売却した時に得た利益や、受け取った配当金には、役20%の税金がかかります。しかし、NISA口座で投資した金融商品から得られる利益は非課税となる制度です。投資できる金額は上限が決まっています。
※ ①整理・監理銘柄②信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託およびデリバティブ取引を用いた一定の投資信託等を除外
(注) 2023年末までに、つみたてNISAおよび一般NISAの口座において投資した商品は、2024年1月以降はNISAの外枠で管理され、2023年までのNISA制度における非課税措置が適用されます
新NISANのポイント
- 2023年までのNISAは期限が決められていましたが、2024年からは無期限となりました。そのため、保有期間を気にすることなく、長期投資がしやすくなり、長期的な視点で資産形成に取り組めるようになりました。
- 積立投資枠と成長投資枠の併用ができるようになり、積立投資をしながら、成長投資枠で個別銘柄に投資をすることも可能になりました。
- 年間投資枠は積立投資枠と成長投資枠をすべて活用すると最大360万円
- 非課税保有限度額は最大1800万円
- 非課税枠の再利用が可能
さて、『株を購入してみたい』『投資信託で運用してみようかな』と考えている方は、上手にNISA制度を使ってお金を増やしていきましょう。
ただし、相場は上がったら下がるもの。絶対上がり続けるものはないことを肝に銘じて、相場に一喜一憂することなく、将来を見据えて運用しましょう。
参照:金融庁HP