保険を契約したいと思う時

先日こんな電話がありました。

「健康診断の結果で再検査になってしまったので、何か保険に入れないでしょうか?」

こんなことはよくある話で、健康に自信があって明日自分が死ぬなんて思っていない人は保険なんて他人事である。

それなのに自分の健康に陰りが見え始めるとうろたえてしまう。

だが、本来保険は健康な時に契約しないととんでもなく高くつくか、そもそも契約できない代物である。若くて健康に自信満々のうちに契約しておけば、安くて保障の充実した保険を契約できる。でも、そんなときは保険なんて眼中にないのである。それを危機感をあおって契約させる営業マンが保険会社にとっては優秀な営業マンということになる。

ある優秀な営業マンがいうには「そもそも普通の人は保険なんて眼中にないし、必要だなんてこれっぽっちも思っていないのだから、こんなこと、あんなことがあると家族が困るよ。子供が学校行けなくなるよ。と不安な気持ちを起こさせないと、保険なんて契約しないよ。」とのことであった。

それが正しいとは思わないし、必要がないと思う人は契約する必要もない。ただし、のちに自分の健康に暗雲が立ち込めた時、じたばたしないと言い切れる人はどれくらいいるのだろうか。

保険に代わる経済力がある人はそもそも保険なんて必要がない。だが、そんな自信のある、お金に困らない人は一握りだからこそ、こんなにも保険が売れる国なのではないだろうか。

尾田

保険っている?いらない?

朝晩は、だいぶ寒くなりましたね。先日、とある飲み会の席にて 持ち上がった話です。医療保険は必要?必要ではない?という 正解がないテーマです。

なぜ 正解がないのかというと 病気になったり手術を受けた経験があれば、あー保険に入っていてよかったと思っていますし、逆に 自分自身にもまわりの人にもまったく病気の経験がなければ、あー保険料を貯めておけばよかったな-と思ってしまうのではないかと思うからです。

以前にも医療保険については 私個人の考えでブログを書いていますが、医療保険は必要だと考えています。もちろん、保険料の掛け捨てがもったいないし、その分を貯めておけば、不測の事態に対応ができるという理屈もわかります。しかし、保険料を払ったつもりで お金を貯めておいてくださいとお話をして、本当にその分のお金を貯めておくことは 結構難しいように感じます。普段から お金と上手にお付き合いできている方は 貯めておいておけると思います。しかし、そんな上級者ばかりではないのが現状です。

考え付くリスクをすべて 保険で補おうとすれば、莫大な費用が必要です。今の家族状況でどういったことがあれば不安か?困るのか?そして その不安を少しでも軽減して 不測の事態にそなえるために 保険があるのではないでしょうか。さらに、家族、生活、資産等の様々なことを考えて ご自身には 医療保険は必要か そうでないのかを考えてみていただきたいです。

新原

 

 

保険の見直し

先日、お家の保険について相談がありました。その時に、保険の補償の内容をしっかり把握することは 難しいけれど大事なことだと感じました。

お家の保険(火災保険)だと、地震保険に加入しているつもりが 加入していないケースや 建物自体の補償なのか 家財の補償なのかや 特約はたくさんついているけれど どういう時のためにつけているのかなど、よく証券やパンフレットを見ないと わかりにくいと思います。

保険の見直しというと 家計の支出を抑えるために保険料を安くしたい、または必要ないなら解約したいという 相談もありますが、保険の見直しのポイントは いまの生活と補償内容があっているかどうかという点です。

例えば、独身の時に加入した生命保険がそのままで、現在は2人の子持ちで一家の大黒柱である場合は、万が一の不測の事態に補償は十分と言えるでしょうか。もちろん、手厚い補償に加入していて問題ないという場合もあると思います。問題ないかどうかも まずは 現在 ご自身やご家庭で どういった保険に加入しているのかを 一度すべて把握してみましょう。

保険商品は、時代に沿った新しいものが次々と発売されています。ご家庭の状況に合わせて 定期的に見直しをすることも 家計管理において大事なことだと思います。

新原

保険は必要?考えてみましょう

新年度、新生活がスタートして 気が付けばもうすぐGWですね。

この春、保険に影響する標準生命表の改定がおこなわれました。

標準生命表は、年齢ごとの死亡率を計算したものです。背景には、日本の長寿化の影響があります。各生命保険会社で、保険料率の変更がありました。これを機会に ご自身の加入している保険を一度、再確認してみてはどうでしょうか。

最近では、保険について多種多様な考え方があります。

日本は社会保障制度が充実しているため、医療保険は必要ないという考えもありますが、私個人は、長期療養の経験をふまえて 医療保険は必要だと考えています。

毎月、一定の金額を掛け捨てのタイプで加入している場合で一度も保険給付を受けたことがない方などは、支払った金額を合計すると もったいないと感じてしまうのも理解できます。ここで少し考えていただきたのが、保険とは?というところです。

保険は本来 相互扶助の精神から成り立っているものです。人生においては、大なり小なり トラブルやアクシデントに見舞われリスクを負うことがあります。その時は、いつ、またどんなことがおこるのか 誰にもわかりません。現在、貯蓄も十二分にあり、手術も入院も費用的には問題がないという方は、どのくらいいるでしょうか。

平均的な家庭の年収で約370万円から約770万円なら高額療養制度で80,100円+(医療費-267,000円)×1% [69歳以下・世帯ごと・ひと月の上限額]の支払いで大丈夫だから、特に医療保険に加入する必要がないと考える方もいるでしょう。

高額療養制度では、差額ベッド代、食事代、先進医療の費用は対象になりません。

差額ベッド代については、大部屋以外の部屋を使用した場合に平均で5,000円以上かかると言われています。[1人部屋から4人部屋の平均]食事代については、1食460円×3食×日数がかかります。

たとえば 乳がんで20日間入院し、手術、治療費用等を仮に100万円かかり、3割負担で30万円に請求があった場合です。高額療養制度を利用し80,430円の費用。

その他に、食事代460円×3×20日で27,600円、病衣を仮に300円とし毎日かえた場合6,000円、テレビカードの料金、貸し出しの冷蔵庫の料金など こまごまと必要になる費用があります。高額療養費制度の限度額の支払い以外にも、3万円から5万円ほど費用が必要となります。もしも治療の成果があがらず、満足に働けない場合など、生活費は大丈夫でしょうか。

先進医療の治療をうけたいが自費でとなると悩んでしまうような気がします。

社会保障制度だけで問題ないと決めつけずに、家族構成、家計の状況、さまざまな理由で、多面的にリスクを考えたうえで ご自身の加入している保険について 一度考えてみてください。

新原