延命治療

延命治療って漠然としか考えていない方が多いと思います。私も自分自身の延命治療は必要ないと考えていますが、実際にその場になるとどうなるのか?

先月夜中に母から携帯に電話がありました。父が救急車で搬送されたというのです。両親は二人で住んでいますから病院に付き添っているのは87歳の母だけです。そこで、病院の先生から娘に連絡を取るように言われたそうです。その電話で説明を受けたのが現在の父の状態と、延命治療についてでした。

「呼吸が止まった時挿管するのか。心臓が止まったらどうするのか。」などのことを、一通り説明されました。おおまかなところ、父の場合は高齢で対処したところで病院のベットに意識不明で寝ていることが長くなるだけになる可能性が高い、という説明でした。結局延命治療はしないという方針でお願いしました。

そんなに父親の状態は悪いのか!?とびっくりしていると母が「お父さんと話す?」というではありませんか。口もきけない状態なのかと思っていたら、しっかりと「俺は死なないから大丈夫だ。心配しなくていいぞ。」という言葉を聞いて再度びっくりです。

延命治療の話も本人の意識があるなら本人にしてくれればいいものを!!高齢者の言葉は現在の日本では信用してはいけないということでしょうか(認知症等の可能性も考慮の上でしょうが)?自分の命の決定は自分でしていいのではないのかと、また、父の命の決定を娘の私がするのかという疑問を抱いた出来事でした。

幸い父は延命治療をしなくてはならないような状態には至りませんでした。

皆さんはこんな時どう対処されるでしょうか?どう対処してもらいたいでしょうか?

尾田直美