老後や介護のためのお金の準備はいつから?

こんにちは、子育てファミリーの家計相談をオンラインにておこなっている塙です。

子育てをされている世代の方々のお金の相談内容は、もちろんお子様の教育資金についての相談がほとんどですが、なかには、大学の学費の準備もできて、これからご夫婦の老後資金について考えたいという方々もいらっしゃいます。

『老後』と聞いて、イメージすることは、どんなことでしょうか?年金や必要となる生活費のこと、身体のこととそれに関連する医療費や介護のことなど、どちらかというと心配や不安に思うことのほうが多くないでしょうか。その漠然とした不安を少しでもなくして、楽しい老後をイメージするためには、今からどういう準備が必要でしょうか。

将来設計をする人のイラスト(女性)

お子様も独立されて、ご夫婦二人の生活になった場合、いままでかかっていた生活費ももちろん変わります。教育資金のためといって貯蓄をしていた費用を、ご夫婦の老後のための貯蓄へまわすことができ、生活費も支出面が減少するはずです。また、家族構成や生活状況が変わった際には、保険の見直しが必要です。家族構成に変化があるのであれば、保険の見直しをすることで、固定費の削減も可能かもしれません。いらなくなった保証を削減し、必要な保証を追加することも必要かもしれません。

経済的な不安は、年金では不足する金額を自助努力で準備しておくことで軽減できます。医療や介護の身体に関する不安は、若いうちから生活習慣を整える、定期検診を受け、なにか心配なことがある場合は早期での治療などの対処が必要です。また医療、介護に関する経済的な不安に関しては、不測の事態に対処できる貯蓄を準備しておく、保険に加入をしておくなどの対策が可能です。若いときには、あまり必要性を感じない医療保険も、年を重ねるごとに必要性は増していきます。年齢とともにリスクは増加する傾向にあるため、医療保険の見直しは、慎重におこないたいものです。

子育てのひと段落や、今コロナ禍で時間に余裕があるのであれば、ご家庭の状況を確認、見直しをしてみましょう。ご自身の加入している保険の内容を一度、再確認してみましょう。

保険は必要か不要か、自分にはどういうものが必要なのかなどについて多種多様な考え方があります。

日本は社会保障制度が充実しているため、医療保険などは、必要ないという考えもありますが、私個人は、長期療養の経験をふまえて 医療保険は必要だと考えていますが。

毎月、一定の金額を掛け捨てのタイプで加入している場合で一度も保険給付を受けたことがない方などは、支払った金額を合計すると もったいないと感じてしまうのも理解できます。ここで少し考えていただきたいのが、保険とは?というところです。保険は本来 相互扶助の精神から成り立っているものです。

人生においては、大なり小なり トラブルやアクシデントに見舞われリスクを負うことがあります。その時は、いつ、またどんなことがおこるのか 誰にもわかりません。現在、貯蓄も十二分にあり、手術も入院も費用的には問題がないという方は、どのくらいいるでしょうか。

 

平均的な家庭の年収で約370万円から約770万円なら高額療養制度で80,100円+(医療費-267,000円)×1% [69歳以下・世帯ごと・ひと月の上限額]の支払いで大丈夫だから、特に医療保険に加入する必要がないと考える方もいるでしょう。毎月、数千円、数万円を支払い続けているトータルの金額の支出よりは、少ない支出です。もし、医療保険の加入がもったいないと考える場合は、そのぶんを貯蓄へ回すようにしましょう。

入院費を心配する患者のイラスト(女性)

高額療養制度では、差額ベッド代、食事代、先進医療の費用は対象になりません。

差額ベッド代については、大部屋以外の部屋を使用した場合に平均で5,000円以上かかると言われています。[1人部屋から4人部屋の平均]食事代については、1食460円×3食×日数がかかります。

たとえば 20日間入院し、手術、治療費用等を仮に100万円かかり、3割負担で30万円に請求があった場合です。高額療養制度を利用し80,430円の費用。

その他に、食事代460円×3×20日で27,600円、病衣を仮に300円とし毎日かえた場合6,000円、テレビカードの料金、貸し出しの冷蔵庫の料金など こまごまと必要になる費用があります。高額療養費制度の限度額の支払い以外にも、3万円から5万円ほど費用が必要となります。もしも治療の成果があがらず、満足に働けない場合など、生活費は大丈夫でしょうか。また、医療費の費用がひと月で収まるとは限りません。入院が月をまたいでしまった場合は、ひと月ごとに高額療養費は計算され、出費が必要となってしまいます。

また、先進医療の治療をうけたいが、自費でとなると悩んでしまうような気がします。

また介護の費用はどうでしょうか。介護費用については、日本には公的介護保険制度があります。40歳をむかえたときから、保険料を一生支払う必要がありますね。そして、介護が必要になったときに費用の原則は1割を負担して介護保険サービスを利用することができる社会保障制度です。※40歳から64歳までの方が受けられるサービスは『16種類の特定疾病』に起因した場合です。

介護サービスの利用限度額は、要介護度によって自己負担の限度額が変わります。

利用限度額 自己負担額
要支援1 50,030円 5,003円
要支援2 104,730円 10,473円
要介護1 166,920円 16,692円
要介護2 196,160円 19,616円
要介護3 269,310円 26,931円
要介護4 308,060円 30,806円
要介護5 360,650円 36,065円

参考:厚生労働省HPより

介護ベッドのイラスト         介護のイラスト「車椅子のおばあさん」

 

ご自身が介護が必要になる確率などを考えることは、難しいですが、万が一のことを考えて備えることがリスク管理です。また、親の介護が必要になるケースもあります。現在、介護保険も民間の保険会社にて多数発売されています。万が一の場合には、ありがたい保険ですが、介護を必要としなかった場合には、掛け捨てタイプは悩ましいところです。保険料がもう少し割安になれば良いかなと考えていますが。介護を必要としなかった場合には、好きに使えるなどの商品も開発されれば嬉しいですね。

教育資金の準備を優先しご自身の老後までの貯蓄年数が不足していて、介護について不安がある場合は、介護保険も検討してみましょう。早い段階での貯蓄を準備しておくほうが可能であれば、介護が必要であればその準備資金に、介護が必要でなければ自由に使うというほうが選択ができて良いです。また、社会保障制度だけで問題ないと決めつけずに、家族構成、家計の状況、さまざまな理由で、多面的にリスクを考えたうえで ご自身の加入している保険について 一度考えてみましょう。

また、流動性を考えて保険だけでなく貯蓄をすることも大事なことです。いくつまでにいくらを貯めたいという目標金額がある場合、年数はゆとりをもって長いほうが、毎月の貯蓄金額を無理をしない金額に設定することが可能です。つまり若いうちから少しづつでも無理のない老後資金を教育資金とは別で準備するほうが、後々無理な節約などをしなくて済みます。コロナの影響で家にいる時間が多い今、家計を確認しながら、老後のお金についても考えてみましょう。

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家計管理を上手にして楽しく貯められる 貯蓄体質へ

こんにちは、子育てファミリーの家計相談をオンラインにておこなっている塙です。

毎月の家計管理、楽しくできていますか?それとも 忙しいしなんとか成り立っているからと目をつぶってそのままにしていませんか?コロナウィルスの影響で残業代カットやボーナスカットなどに直面しているけれど、とりあえずはなんとかなっているからと不安を先送りにしたりしていませんか?

そもそも家計管理なんてしていない、またはなにからはじめればいいのかわからない。今のところ困っていないからと、お金を何にどのくらい使っているのかを気にしていない家庭があると思います。

そんな家庭がコロナの影響で、仕事が減ったり、リストラされてしまうとさて、どうすればいいのかわからなくなってしまいます。とりあえず、節約という状況に追いやられてしまいます。

収支の把握をしないままに、やみくもに節約に走ると、心のゆとりを失ってしまいます。使っていいお金かどうかを把握できていないと、買い物をする際に、「お金がもったいないかも、、、。」と、買い物そのものに罪悪感を抱いてしまったり、価格が割安なものを常に選んでしまったりといったことがおこってしまいます。把握ができていると、予算内で買えるより良いものを選んで購入することができるようになります。

家計管理は、生活をより良いものにするために行うものです。買い物は、けちけちするよりも、楽しくしたいですよね。

電卓のイラスト(文房具)

コロナウィルスの影響で大きく生活様式に変化がもたらされてしまった一年でした。年末年始も例年とは異なり、帰省をしない、買い物をネットで済ませる、または予約し、受け取りのみ店頭で行う等々、いつもの出費傾向とは違っています。使い方が異なってくると、収支金額にも変化があらわれます。

今月12月といえばクリスマスですね。いつもなら、家族そろって外食をといったところでしょうが、今年は、お家でホームパーティーをという方も多いことでしょう。さて、この出費は例年通りでしょうか?家計管理をしっかりとされている方は、あらかじめ使っていいお金、使えるお金を準備されていることでしょう。今年は我慢をしなければならない状況で、ストレスを抱えてしまっている方も多くいらっしゃると思います。我慢しすぎの反動で散財するといったことがないように、使っていいお金をきちんと把握してから使いましょう。

そして、クリスマスが過ぎると、あっという間にお正月がやってきます。お正月といえば、おせち料理ですが、最近では手作りをするのではなく、買って済ませる家庭も多くなりましたよね。余談ですが、今年はおせち料理が例年より売れているとのことです。帰省せず、お家でゆっくり過ごすご家庭が多いという理由と帰省できないかわりに、実家などにプレゼントをするという素敵な方たちがいるそうです。おせちの種類によっては、高額なものもありますが、家族全員で帰省するよりは、出費が抑えられるのであれば、ゆとりのでたお金を他の支払いや他の購入にあてたり、貯蓄へ回したりもできますね。

年が変わったからといって、コロナウィルスの影響はすぐにはおさまりそうもありません。むしろ、経済面での影響は、これから徐々に各家庭の家計へ影響がではじめます。ご自身の家庭を守るためにも、家計管理をしましょう。家にいる時間が増えているのであれば、ぜひこの機会をいかしましょう。

出費を削るというイメージではなく、これから必要になるであろう 子供の教育資金や ゆとりある老後資金、またはコロナウィルスが落ち着いた頃の旅行の費用や欲しいものを購入するための貯蓄などを考えながら家計管理をスタートしましょう。楽しくないと自然と続かなくなってきてしまうので、目標や夢を明確にしたほうが家計管理は上手にできるようになります。

生活を楽しみながら、自然と貯蓄ができる家計にしましょう。

今、なかなかゆとりが見つけられず、貯蓄ができないという家計ならなおさら 何も行動を起こさないなら 何も変わりません。また、現状を維持することすら難しくなってしまうということも起こりえます。

変わりたい、変えたいと思うなら、早めの行動をしましょう。それでは、なにからはじめればいいのでしょうか。家計の収支を把握するシンプルな方法は家計簿です。年末になると書店にたくさん並びますよね。家計簿をつける方法は、市販のものを購入して使用する、普通のノートに記入する、アプリを利用する、パソコンのエクセルで管理する等々、多岐にわたります。何を使って家計管理をしたほうがいいのかというのは、各家庭の生活スタイル、収支の規則性やくせによって、様々です。こういうものが使いやすいといった目安はありますが、人によっては、生活のリズムにあわない場合や、その方法が楽しくなくて続けられないなら意味がありません。

家計簿をつけるうえで、大事なことはつける行動じたいではなく、収支の把握をし管理できるようになること、そして貯蓄上手になることです。そのため、面倒だと感じてしまう方法や、手間がかかってしまう方法は、お勧めではありません。

嬉しそうに家計簿をつける人のイラスト

やみくもな節約に追われるのではなく、お金の使い方を把握し お金とうまく お付き合いをし、無理をせず 自然と貯まる 貯蓄体質への一歩を踏み出しましょう。

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仕事と生活様式の変化による家計への影響

こんにちは、子育てファミリーの家計相談をオンラインでおこなっている塙です。

季節の変化とともに、コロナウィルスの感染拡大が止まらないですね。感染拡大地域では、Gotoキャンペーンの一時的な停止や飲食店への時短営業の要請などにより、まだまだ我慢が必要な生活が続いています。

業種によっては、仕事量とともに、収入が増えたという方もいらっしゃると思いますが、多くの方から聞こえてくる声は、残業代のカットや業務自体の縮小などによる収入の減少の不満、不安の声です。

家計相談でお話をしていると、収入については把握されている方がほとんどですが、支出を把握していないという方が多くいらっしゃいます。

家計の見直しをする際にまずは、なににいくら使っているのかということを知ることが大事です。今までは、支出の把握をすることが大事でしたが、コロナウィルスの影響で収入が減少したのであれば、収入もどのくらい変わったのかを知る必要があります。

さて収入が減少したことを理解しつつ、支出はどうでしょうか?収入が減少する前と同じように支出を繰り返していませんか?生活の習慣を急に変えることは難しいですが、コロナウィルスの影響で生活様式の変化もあったので、不要になった支出もあると思います。必要なものか不要なものかを知るための方法として、家計簿をつけましょう。家計簿に苦手意識がある方は、ノートに書きだしてみることからはじめてみましょう。

ねんきん定期便を確認していますか?

こんにちは、オンラインにて子育てファミリーの家計相談をおこなっている塙です。

年に一度郵送にて届く「ねんきん定期便」を確認していますか?この「ねんきん定期便」は、消えた年金問題のあとから、発送されるようになったものです。日本年金機構さんが、年金加入の方達それぞれに年金の記録の確認と制度の理解を深めるという目的で郵送しているものです。

以前、「あれ?ねんきん定期便が届いていないかも」という年がありました。届かなかった詳細は不明ですが、日本年金機構さんへ問い合わせをすると、ハガキの再発行はできないということでしたが、同じ内容を確認することができる書類を郵送してくれました。「ねんきん定期便」は、誕生月に届くものですが、誕生月をすぎているのに、手元に見当たらないという方は、問い合わせをしてみることをお勧めします。

ねんきん定期便に記載されている詳細は、50歳未満と50歳以上で異なります。50歳未満の方は、加入実績に応じた年金額で記載されています。この金額は、将来の受け取り見込額ではありません。年金額は確定していないためです。また50歳以上の方の記載は、現在の報酬を60歳までもらった場合という仮定の年金額がのっています。

ねんきん定期便を確認する目的の一つに、現在から残りの年数を考えてできることを探すということがあります。どのくらいの自助努力が必要かということを考える目安になります。また、諸事情により未納期間や免除期間等の年金があった場合、追納を考えることもできます。追納については、支払いができる期間が決まっているので、今から収めることができる期間と金額を検討するのも一つの方法です。追納が可能な詳細については、別途ハガキも郵送されるので、ねんきん定期便とその案内ハガキも確認しましょう。

 

キャッシュレス決済と上手にお付き合いできていますか?

こんにちは、オンラインにて子育てファミリーの家計相談を行なっている塙です。

家計相談の際に、必ずお聞きしていることがあります。それは、「クレジットカードは、どのくらい利用していますか?」という質問です。

最近では、クレジットカードをまったく利用していない、または持っていないという方は、ほとんどいらっしゃいません。便利ですよね、クレジットカードは。便利ですが、上手にお付き合いをしないと、家計のバランスをくずす原因にもなってしまうのが、クレジットカードです。

クレジットカードは、レジでスマートな支払いが可能なことや、ネットショッピングを利用する際に、手数料がかからない、ポイント還元や会員の特典が受けられるなどといったメリットがあります。また、家計管理の上級者の方だと、明細書をそのまま使って家計管理をしている方もいらっしゃいます。上手にお付き合いができている方は、クレジットカードを利用することで使途不明金が、ほとんどありません。現金のみでも家計簿をつけている方は、もちろん使途不明金はありません。

クレジットカードはのこわいところは、実際の収入よりも利用が可能なことです。実際に使っていい予算ではなく、限度額までは利用ができてしまいます。また、後払い決済のため、明細書を見るまで、請求額を把握していない、口座から引き落としをされてから、請求額を知るなどといったことがあります。

また、複数枚のカードをアバウトに利用していると、それぞれの締め日や引き落とし日の管理の手間が発生するため、把握しにくくなるケースもあります。

家計管理の方法は、各家庭のライフスタイルによって様々です。家計管理を上手に行うことで、順調な貯蓄やライフイベントの達成を目指しましょう。

いまクレジットカードを利用していて、家計管理が上手くいっていないと感じる方は、利用の仕方を見直してみましょう。