老後資金について考えてみましょう

こんにちは、オンラインにて子育てファミリーの家計相談をおこなっている塙です。

三度目の緊急事態宣言を受けて、今年のゴールデンウイークも、いつも通りとはいかない状況ですね。コロナウイルスの感染拡大の影響で、家計にも影響があり、お金についての不安もなかなか消えないですね。

今のような不安定な状況が、どのくらい続くのかわからないことへの不安と、将来必要になる教育費、ご夫婦の老後資金についても、どのくらい必要になるのだろうという疑問の声もよくお聞きします。

今回は、老後資金について考えてみましょう。

将来設計をする人のイラスト(女性)

老後資金がいったいいくら必要なのかは、多くの人が気になっていることです。ニュースや雑誌でも、2,000万円だ、3,000万円だ、中には億単位で備えるべきなど様々な金額が飛び交っています。いくら必要になるかの目安はありますが、それぞれのご家庭によって、実際に準備する金額は異なります。それは、老後生活にはさまざまなことが影響するためです。公的年金や退職金、預貯金などの額、持ち家のあるなし、さらにはご自身の健康状態も大きく影響します。

ご自身の家庭では、老後資金をどのくらい、またどうやって準備するかを考えてみましょう。

「令和元年度 生活保障に関する調査」によると、老後資金の使用を開始する平均年齢は65.9歳となっています。

生命保険文化センターより https://www.jili.or.jp/

「平成30年 簡易生命表の概況」を参考に老後資金はいくつまで必要になるかを見てみると、日本人女性の平均寿命は87.32歳、男性は81.25歳。男女の平均寿命は84.29歳です。

厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/index.html

この調査から一般的な退職後の約20年分~のお金を準備するということになります。今は、人生100年時代とも言われているため、さらなる年数が必要になりそうです。

総務省統計局によると、高齢夫婦無職世帯の手取り収入は206,678円となっています。消費支出2399,947-手取り収入206,678=33,269円が毎月赤字です。

毎月赤字が続いた場合は、33,269円×12カ月×20年=7,984,560となるため、この赤字部分を老後資金として準備する必要があります。

30年なら1,1976,840です。(800万円~1,200万円の必要性)

毎月の家計の赤字をなくすためには、この不足している部分を補う方法を考える努力が必要になります。

生命保険文化センターの調査でも、老後に夫婦二人で生活を送るのに必要な最低日常生活費の平均は221,000円となっています。ご家庭によって、状況は様々なので、毎月必要になる生活費が世帯によって異なります。調査結果から、一般的に老後の暮らしでは毎月22万円~程度の生活費がかかることが予測されます。

あくまで一般的な目安なので、ご自身生活スタイルや生活水準によっては、さらに不足することも考えられます。また高齢化が進み、平均寿命がのびています。これは健康で生活を続けることができていることとイコールではありません。

ご家庭によっては介護費や医療費など平均以上に必要になるケースもあります。老後資金は多めに見積もりをしましょう。

介護施設の送迎のイラスト

 

老後資金の準備をする時期や方法ですが、老後資金は準備期間が短くなる傾向があります。教育資金や住宅資金をどうしても優先するため、準備が遅くなるためです。短期間で数百万円から数千万千の資金を用意するのは簡単ではありません。少しでも早く若いうちからコツコツと計画的に貯めていくほうが後々の負担が少なくすみます。

コロナウイルスの影響で不安定な経済情勢が続いていますが、会社にお勤めの方は退職金がどのくらいかも確認しておきましょう。また、ご家庭で持っている年金タイプの保険や終身保険、投資商品、不動産なども再確認してみましょう。保険商品は、満期の年齢や返戻率も確認しましょう。それとあわせて、現在の家計状況を考慮し、ご自身の家庭にあった目標額を設定しましょう。

 年金っていくらもらえるの?

年に一度郵送にて届く「ねんきん定期便」を確認していますか?この「ねんきん定期便」は、消えた年金問題のあとから、発送されるようになったものです。日本年金機構さんが、年金加入の方達それぞれに年金の記録の確認と制度の理解を深めるという目的で郵送しているものです。

 

ねんきん定期便には、主に「これまでの保険料納付額」や「将来受け取れる年金の見込み額」が記載されています。まずは内容を確認しないとベースになる金額もわかりません。届いているけど、きちんと見たことがない、封を開けてもいないというのはやめましょう。

私自身も以前、「あれ?ねんきん定期便が届いていないかも」という年がありました。届かなかった詳細は不明ですが、日本年金機構さんへ問い合わせをすると、ハガキの再発行はできないということでしたが、同じ内容を確認することができる書類を郵送してくれました。「ねんきん定期便」は、誕生月に届くものですが、誕生月をすぎているのに、手元に見当たらないという方は、問い合わせをしてみることをお勧めします。

ねんきん定期便の対象は国民年金・厚生年金保険に加入中のすべての人です。35歳・45歳・59歳の節目の年齢の人にはより詳しい情報を記載した封書で、それ以外の年齢の人にはハガキで届きます。

また50歳で通知はがきの記載方法が変わります。

ねんきん定期便に記載されている詳細は、50歳未満と50歳以上で異なります。50歳未満の方は、加入実績に応じた年金額で記載されています。この欄には、今までに支払った保険料で受け取れる年金額が記入されています。

あれ少ない??っと思う方もいらっしゃるかと思います。50歳未満は、将来受け取れる確定した年金額が記載されているわけではなく、今までに支払った保険料で受け取れる年金額がいくらかということが記載されています。この後も、公的年金には加入し続けるわけですから、実際はもっと多くの年金額を受け取る予定になります。

今後働き続けることで実際の年金額は増えていくため、あくまで参考の金額であることを理解しましょう。

また50歳以上の方の記載は、現在の報酬を60歳までもらった場合という仮定の年金額がのっています。

ねんきん定期便を確認する目的の一つに、現在から残りの年数を考えてできることを考えるということがあります。どのくらいの自助努力が必要かということを考える目安になります。また、諸事情により未納期間や免除期間等の年金があった場合、追納を考えることもできます。追納については、支払いができる期間が決まっているので、今から収めることができる期間と金額を検討するのも一つの方法です。追納が可能な詳細については、別途ハガキも郵送されるので、ねんきん定期便とその案内ハガキも確認しましょう。

将来の公的年金に関しては支給額や支給時期など、不安に感じてしまいますが、なんとなく不安を抱えたままで歳をとり続けるよりは、できることを考えて不安を安心へかえましょう。また、目標に設定した金額よりも、必要になる資金が増えてしまうこともあります。

健康で長く働くことができれば、貯蓄を取り崩すということを繰り返すよりは、はるかに安心です。

資金を準備することと同時に、より長く健康で過ごせるように生活にも気を配りましょう。

 

 

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