食品ロスを減らせる家庭は家計管理も上手に!

オンラインにて子育てファミリーの家計相談をおこなっている 塙 です。

梅雨のすっきりしないお天気が続いていますね。梅雨の時期は、体調を崩しやすい季節です。無理をせずに過ごしましょう。

コロナウイルスの感染拡大防止のため、飲食店は幾度も時短営業、休業を要請されました。その影響は、飲食店と取引のある農業、漁業関係にもおよびました。

中小法人、個人事業者のための月次支援金もおこなわれています。

経済産業省HP https://www.meti.go.jp/covid-19/getsuji_shien/index.html

 

生産されて、流通が滞ってしまい、余ってしまった野菜や果物、お魚などは食品ロス(フードロス)へとつながってしまいます。

 

最近では、よく「生産者を応援しよう」や「産地の食材を安く買えます」などと見たりする機会も多いですよね。コロナウイルスの影響により、使われなかった農産物を、ご家庭で購入し農家の方を助けると同時に、野菜もお得に購入できます。

 

余剰食品のマッチングのイラスト

農林水産省の調査で、コロナによる食品ロス(フードロス)の影響は、外食業の3分の2が「減った」としています。

農林水産省 https://www.maff.go.jp/

外食業では「減った」の回答が多く、食品メーカーや卸売業、小売業を含めた全体では「変わらない」が多くなっています。

また「増えた」という回答もは外食や卸売業で多く、賞味期限切れの在庫処分や、仕入れすぎなどが理由です。休業要請などで需給が急に変わると食品ロスの増加につながる可能性があると言われています。

 

日本の食品廃棄物等(飼料等)は年間2,531万トン、そのうち食べられるのに捨てられる食品ロス(フードロス)の量は年間600万トンと言われています。日本の人口1人当たりの食品ロス量は、年間約47キログラムと言われ、日本人1人あたりに換算すると、お茶碗1杯分の食べ物が毎日捨てられている計算とされています。

食品廃棄物のイラスト

 

食品ロスは3年連続で減ったと発表されていますが、それでも年間600万トンです。

 

 

1  食品ロスの影響

大量の食品が無駄に廃棄されると環境に悪影響がでる。

多くのごみを廃棄するためには、多額のコストがかかります。また可燃ごみとして燃やすことにより、CO2排出、焼却後の灰の処理により環境に負荷がかかります。CO2は、地球温暖化の要因となります。食品ロスが増えると、結果的に地球温暖化が進行してしまいます。

事業所や家庭での廃棄の積み重ねにより、環境負荷や資源の無駄使いなどの問題へとつながります。

 

2 食品ロスの原因

事業者だけでなく、家庭からも発生しています。

日本の食品ロス量年間600万トンのうち、事業系は324万トンで、家庭からは276万トンです。理由は、食べ残し、賞味期限切れなどによる廃棄、皮の剥きすぎなどです。

食品ロスを減らすためには、事業者やひとりひとりが意識して、国民全体で食品ロスの削減を目指すことが必要です。

 

3 食品ロスを減らすためにできることは?

食べものを、買いすぎない

食品ロスの原因として、調理せずに捨ててしまう直接廃棄があります。直接廃棄は、食品を買い過ぎて使い切れず傷んでしまった、いつか使おうと冷蔵庫で保存していたが気付いたら傷んでしまったということからおこります。

買物をしてきた後に、冷蔵庫に同じ食材があったことはありませんか?

無駄をなくすためにも、買い物に行く前に、冷蔵庫や食品庫にある食材を確認しましょう。

一度に食べきれない野菜は、冷凍、小分け保存などして、食材を長持ちさせる工夫を。

新しく買ってきた物から使ってしまうと、先に購入して残っていた食材が先に傷んでしまいます。残っている食材から使いきるようにしましょう。

スーパーで買物をする際、期限がより長いものを購入していませんか?

ご自身の調理する予定を考えて、購入することも必要です。期限切れの商品は、お店で返品や廃棄してしまうので、結果としてお店での食品ロスが発生してしまいます。すぐ使う予定であれば、あえて期限の短いものを購入することも食品ロスを減らすことへつながります。

 

作りすぎない

作り過ぎや食べ残しにより料理が余ってしまい、結局捨ててしまったという経験はありませんか?

作りすぎてしまった場合や、ご家族が思ったよりも食べてくれなかった、家族の急な予定変更などなど。

家族の予定や体調、好み、健康状態も配慮し、食べきれる量を作りましょう。予定変更は、連絡をするように伝えておくのも大事です。コロナ禍では、仕事帰りに飲みにいき、食事も済ませてきたということも少なくなっていると思いますが。

 

食べられるところまで取り除いてしまう

食品ロスの3つ目の原因は、食べられるところまで余計に取り除いてしまう過剰除去です。野菜の皮やヘタを取るときに、食べられる部分も一緒に取り除いてしまっているというものです。

 

食品ロスを減らすには

必要な分だけ買って、食べきる

安かったから、お得だったからとまとめ買いをしすぎると、使いきれずに、期限が過ぎてしまい結局捨ててしまうことがありませんか。捨ててしまうよりは、必要な時、必要な分だけ買ったほうが良いです。

また、誤った方法で保存してしまうと、食品の劣化が早くなってしまいます。保存は正しい方法で行いおいしく食べきりましょう。食品に記載されている保存方法に従って保存することも大事なことです。保存方法がよくわからないものは、ネットで簡単に調べることも可能です。

 

食品ロスは社会全体の問題となる一方で、家計にも悪い影響を与えます。

家庭での食品ロスは、お金を捨てていることとほぼ同じことです。

食品ロスをわざと行っている方はいないですよね?

食品ロスは、買いすぎてしまった食材を余らせることなどの理由で起こってしまいます。この捨ててしまう食品に使ったお金はもったいないです。それなら、最初から無駄なものを購入しないことは、無駄な出費をおさえることにもなります。

 

防災用の備蓄も食品ロスに

 

防災用の備蓄は、普段食べている食品に比べると保存期間が長いという理由から、災害時以外は食品の状態を確認することを忘れがちです。

久しぶりに備蓄品を確認したら、期限切れだったという経験はありませんか?

最近の日本では、各地で災害も多く発生しているため、備蓄をするご家庭も増えています。

防災用の備蓄品は、美味しい??と思われる方もいらっしゃるかと思います。起こってほしくはない災害。もしも災害に見舞われてしまったら、食材があることは最重要ですが、やはり無理せず美味しく食べたいのではないでしょうか。

また、食べたことのない非常食より、普段から慣れ親しんだ味のもののほうがいいですよね。

起こってほしくない災害ですが、備蓄品は災害が起こらないと無駄にしてしまいがちです。

食品ロスを減らすためにも、普段から少し多めに食材、加工品を買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法があります。これはローリングストックと言われ、日常生活で消費しながら備蓄することです。

 

まずは、普段食べている食材を多めに買って、備える

普段の食事で食べる

食べたら買い足して、補充する

 

ローリングストックは、食料等を一定量に保ちつつ、消費と購入を繰り返すことで、備蓄品の鮮度を保ち、いざという時にも日常生活に近い食生活を送ることができます。

農林水産省HP https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/network/rolling.html

 

自然とできることをひとりひとりが意識し行うことで、環境を大事にし、ご自身の家計にも良い結果が生まれます。

生活の仕方を考えながら、お金とも丁寧にお付き合いしたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

株式会社Switppyでは、家計管理や保険についてのお金の話をメルマガにて配信させていただいております。是非メルマガのご登録をいただければ幸いです。ご登録をいただくと、『みっちゃん家隠れ赤字脱出作戦』(PDF)と家計管理ができる家計簿(Excel)をプレゼントいたします。家計簿は、バームスコーポレーション有限会社さま作成のものです。家計簿をご利用いただける環境はパソコンのみとなっております。iPad等では、現在ご利用ができないことをご了承ください。ご希望される方は、下記の登録フォームよりご登録をお願いいたします。

あなたの家計は隠れ赤字の心配はないですか?ご登録は下記の登録フォームよりお願いいたします。

家計管理が楽しくできるようになるFPの知恵 読者登録フォーム