電気代が数倍に?!

オンラインにて子育てファミリーの家計相談をおこなっている 塙 です。

 

ジメジメとした蒸し暑い日が続いていますね。今年は例年より早く梅雨入りするようです。気持ちまでジメジメしてしまわないように、気を付けて過ごしましょう。

長引くコロナウイルスの感染拡大防止のため、テレワークが当たり前になっている方や、ご自宅で過ごす時間が長くなっている方がほとんどかと思います。

 

光熱費が例年より高いですよね。

暖房を利用しない季節になりましたが、すぐに冷房を利用する季節がやってきます。コロナウイルスの感染拡大もまだまだ落ち着かないので、引き続き自宅で過ごす時間は多そうですね。

 

5月の検針分からは、再生エネルギーの買い取り料金の分が上乗せされ値上げされています。

再生エネルギーの値上げによる電気料金の値上げのブログはこちらをお読みください。

https://switppy.co.jp/2021/03/31/%e9%9b%bb%e6%b0%97%e4%bb%a3%e3%81%8c%e5%80%a4%e4%b8%8a%e3%81%8c%e3%82%8a%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%99%ef%bc%81/

 

 

 

 

この再生エネルギーの上乗せによる電気代の値上がりとは別に、先日、中国新聞が配信した「電気代が8万円、ぎゃー」の記事に大きな反響があったようです。ご覧になった方も多いことと思います。

 

記事になった方は、個人宅ではなくカフェとのことでしたが、8万円の電気代は高いですよね。どうして、こんなことが起こったのでしょうか。

 

このカフェの電気の契約については、新電力の市場連動型プランを利用していたようです。

 

最近では、電力自由化により、大手電力会社から新電力に乗り換えをしたという方も珍しくないことです。

 

乗り換えの大きな理由は、「月々の電気料金がお得になる」という点です。環境を考えてという理由もあるかと思いますが、大きな理由は、電気料金が安くなるからですよね。安くなるはずの新電力で、どうしてこのような高額な請求が発生したのでしょうか。

 

頭にクエスチョンマークを浮かべた人のイラスト(女性)

 

理由としてあげられることは、「火力発電の燃料に必要な液化天然ガス(LNG)の価格上昇」です。

LNGの価格上昇は昨年末からだと資源エネルギー庁は発表しています。

主な原因は、生産国でのトラブルや中国などで発生した寒波の影響などで輸入に支障がでたことなどとのことです。

 

LNG(液化天然ガス)は性質上、長期にわたる備蓄が難しいことに加え、調達が難航しています。

 

日本でも、日本海側を中心に強烈な寒波に襲われました。暖房の使用量が全国的に急増し、市場価格の高騰へとつながりました。

 

日本海側にお住まいの方でなくても、コロナ禍におけるテレワーク、外出自粛などにより各家庭の電気使用量は増加しています。

また話題になったカフェの方の契約プランは、「市場連動型プラン」でした。これは、市場(日本卸電力取引所/JEPX)での電気の取引価格に連動して、従量料金単価が決まるプランのことです。

 

市場連動型プランは、この電気代高騰の影響をダイレクトに受け電気代が急激に高くなってしまうリスクがあります。市場連動型プランについて理解して、電気料金プラン選びの参考にしましょう。

 

多くの新電力は自前の発電所を持たず、日本卸電力取引所(JEPX)などから電力を調達し、消費者に供給をしています。

新電力が大手電力会社よりもお得な料金プランを提供できるのは、卸価格が安く安定している状況が前提でその場合は、使用電気料金も安く抑えることができる仕組みになっています。

 

通常の電気料金単価 :1kWhあたり〇〇円

 

「1kWhあたり〇〇円」と決められている電気プランに加入している人は、普段の生活の中では、電気の仕組みやプランを考えることは少ないかと思います。「1kWhあたり〇〇円」と決まっていれば取引価格の影響を受けて電気代が高くなるという事がないからです。

 

市場連動型:30分ごとに変動する市場価格に合わせて単価が変動。

 

一方、市場連動型のプランで契約する人は、JEPXの30分毎に変動する市場価格に合わせて電気の単価が変動します。JEPXでの取引価格が利用者の電気代にそのまま反映します。そのため、市場で販売される電気が高くなれば、家庭で使う電気代も高くなるということになります。異例の市場価格上昇が起きた場合、消費者の電気料金にも直接影響を与えます。

 

①市場連動型プランは、市場(日本卸電力取引所/JEPX)での電気の取引価格に連動して単価が変わる

②市場連動型プランのメリットは、電力需要が少ない安い時間帯に電気を利用すればお得に利用可能

③市場連動型プランのデメリットは、電力需要が多く高騰する市場価格の影響をダイレクトに受ける

 

 

日本卸電力取引所(JEPX)は、電力の売買を行える国内唯一の卸電力取引所のことです。

各電力会社は、電力の売買を日本卸電力取引所(JEPX)で取引しています。

 

電力自由化以前は、大手電力会社が発電、送電、小売を全ておこなっていました。電力自由化により発電、送電、小売はそれぞれ独立していくことになりました。電力小売全面自由化がはじまると、発電所を所有しない電力会社も日本卸電力取引所(JEPX)で電力を購入し、一般家庭向けの電気プランを販売することができるようになりました。

 

お得プランといって提案されるものが、市場連動型料金プランである場合があります。お得な面(目の前の料金)ばかりに注目するのではなく、市場の状況により価格変動をするという点も理解しましょう。

安さを重要視するのではなく、本当にこのプランで良いのか、ご自身の家庭にあっているのかを判断しましょう。

 

新電力が提示しているプランの中には、市場価格変動の影響を受けないプランもあります。

例えば自社の再エネ発電システムで発電した電気を100%使用するプランであれば、市場の影響を直接受けることはほぼありません。

 

また、プラン変更は必要に応じて、後から可能なのか確認をしましょう。

契約当初は市場連動型料金プランで契約したけれど、状況によっては価格変動が心配になりプランを変更したいと気持ちが変わる可能性もあります。

新電力の契約内容によっては、プラン変更不可、またはプラン変更には違約金が発生するという場合もあります。

契約の際には、念のため確認しておきましょう。

 

電気代の請求書のイラスト

 

コロナ禍における生活では、電気はいつも以上に必要なものです。

そんな電気をなるべくお得に使用するためにも、電力プラン選びは慎重におこないましょう。

自由化で選択肢が広がったことは良いのですが、多すぎて選びにくい、どれが良いのか決められないということもおこっています。

 

 

ご自身やご家族のライフスタイルにあった電力会社を選択しましょう。

 

 

 

 

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